日本大革命!「Yellowtail作戦」

(前半部分の概要)

 

美しく知性豊かな28歳の若き女性エリカ。祖父は故郷である広島への米国原爆投下で死亡。父は祖父の資産を活用し戦後の日本復興事業に尽力しさらなる資産を得るものの、原爆病が原因と思われる癌により50歳で死亡。母は母方の里である福島に帰郷時に運悪く東北大震災に遭遇し福島原発破壊による放射能汚染によりやはり60歳で癌により死亡。結局一人娘のエリカは、莫大な資産を受け継ぐも三代にわたる唯一の家族を皆「核爆発」で失うことに。それ以降エリカは、国を相手に復讐の鬼と化していく。

 

東京大学法学部卒業後渡米しハーバード大学院へその後ヨーロッパを転々とし28歳で父の後継者として数社あるグループ企業のオーナーとして帰国した。母から受け取った父の遺言書の中に、困ったときは副社長(当時、現在はグループ全体のCEO会長)に公私問わず相談するようにとあった。エリカへの遺産となるお金についても託してあるとのこと。エリカは渡航中にある行動を決意していた。帰国するや否やその会長と連絡を取り会うことに。そして自分が受け取れる資産をすべてお金に換えて頂きたいと申し入れた。グループの会長であるその人は財務のすべてを管理している。父親が有していた株式や会社に貸していた土地や権利など全てにおいて財務担当役員及び会計士に指示し役員会で了承を取り付けた。金額は約1千億に及ぶ。エリカは一つの銀行への入金依頼をし遺産は全て移行された。さあいよいよ1千億規模の復讐が始まる。エリカはいったい渡航中にどんなことを考えたのか?お金の使途については現会長から尋ねられたがその段階では「いつかご相談する時が来ると思いますのでその時は是非宜しくお願いいたします」と伝え一切話さなかった。むしろ誰に対しても私的なドリームプランを考えているような陽気なそぶりで平静を保っていた。しかし1千億円規模の国を相手にした復讐劇というのは誰も想像だにし得ない恐ろしいものであった。現会長は「なんでも私にご相談下さい。娘が困ったときにはどのような件でも相談に乗ってあげてほしいと会長に言われておりました。お嬢様は小さい頃から全てご自分で決断され行動されて来たそうですね。これからは私を父親と思ってなんでもご相談下さい」。エリカはこの人は信頼出来ると思い珍しく深々とお辞儀をし謙虚に謝意を示した。

 

エリカは早速動き出した。人材サービス会社に依頼し5名の求人を募った。その目的は、世界平和をテーマに、戦争のみならず原子力発電等いかなる手段や状況においても、核の利用を禁じる事を国連憲章第一義とする事を願うという事を国際世論に訴えるNPO法人としての求人であった。それをネットを駆使して最小の経費で最大の効果を以てして世界に広めるというものである。予想通りITに強い応募者が集まった。と同時に、核に反対する何らかの信念を抱いている者が多数応募してきた。エリカはその中から度胸のありそうな30代の男性5名を採用。条件は月額50万円の給料と成果の如何に関わらず仕事が終了時にボーナスとして1億円を支給するというものであった。破格の条件である。しかし実際のミッションは今後コミュニケーションを交わしながら

適性を見て支持をしていくつもりであった。そして何よりどんなことがあろうとも守秘義務の徹底という事を美しさの中にも厳し過ぎる蛇のような眼差しで第一義として申し付けた。5人はカエルの様に怯え始めていた。「約束は必ず守る!わかったわね!」。エリカの顔はまるで映画ゴッドファーザーのマイケルコルネオーネの様に徐々に厳しい様に変わっていくのであった。

 

エリカは、小さなビル1棟を丸々購入し各フロアを5人に割り振った。彼らの情報は全て自分にだけ入るようなシステムにするためだった。5人はその段階でこの仕事はただ事ではないことを完全に感じ取った。しかし全員、この女性のあらゆる面での魅力に取りつかれ何があってもついて行こうと決意していた。いよいよ全体ミーティングが始まり出した。ほとんどが国際情勢や日本の政治の歴史の講義のようなものであった。しかし1か月後くらいのある日重要な話があるので地下室に集まるよう指示があった。5人は期待に胸を膨らませつつ覚悟を決めて地下室へ赴いた。

 

エリカ:皆さん、これから私達の本当の仕事であるミッションを話します。今となっては契約書に記載頂いた通り辞退は許されな           

    いことを自覚して下さい。

5人 :はい(一同)

エリカ:私のこれまでの人生は説明してきた通りです。核爆発が原因で祖父・父・母を失いました。これは戦後続いている政権に 

    よる国民を犠牲にした政治によるものだと考えています。私以外にも多くの犠牲者が今も苦しんでおられることは皆さん

    も周知の通りでその怒りは共有していると信じています。

5人 :はい(一同)

エリカ:本来弱者を救うべき政治であるはずがいくら考えても許せない。そこで国を相手に復讐のテロを行う事を決意しました。

    日本大改革を目的とした日本を変える復讐です。そして完全犯罪の履行です。

5人 :(固まる)

エリカ:君らのこれからの人生を考えればとにかく完全犯罪の計画成功が何より大切です。そこでそれを成し遂げる為の意見を聞

    きたい。なんでも良いです。

5人 :質問でも良いですか?

エリカ:勿論。今日からこのミーティングを毎日行います。だからいつでも何でも言って下さ。

A氏 :社長(エリカのこと)は既にお考えをお持ちでしょ?まずそのお考えをお聞かせ頂けないでしょうか?

エリカ:それは出来ない!話せば君達の誰かが離脱しようとしたとき皆でその者を殺さなければならなくなる。そうでしょ!

5人 :はっはい!

緊張感漂うミーティングは日々静けさの中で続き静けさとともに終えた。約1か月後A氏から提案があった。エリカはその考えをベースに5人全員からさらに成功かつ完全犯罪につながる改善案を1か月後くらいに各々から提案して欲しいと指示を出した。そしてそれぞれの提案に対する問題個所を洗い出し一つのプランに仕上げる。それをエリカの案と比べて最終決定すると全員に告げた。あくまでもエリカが考える計画は決して話さなかった。

 

とある日、東京駅近くの高層ホテルの最上階スイートルームで会長と会うことになった。窓からは皇居全域を見ることが出来た。それが目的でこの部屋を選んだ。会長へは「どうしても聞いてほしい」という前提があった。そうでなければ今日の件は中止にしたいというものであった。会長は雲を掴むような思いで「一度だけ質問しても良いですか?」。エリカはそれも拒否した。そしてやはり今日は中止にしましょうと切り出した。会長ははっきりうなづいて「分かりました。お話し下さい!」エリカは深々と頭を下げそして話し始めた。話の内容は、会長はこれまでの商社での仕事の関係でロシアに人脈が多く原子力発電におけるプルトニウムから原子爆弾を作ることに関しても政府からの指示で何度もロシアへ出向いていたことをエリカは父の電話を幼いころから盗み聞きして知っていた。それが前提の相談であった為、会長にとってあまりにも想定外で驚きを隠せない内容であった。エリカの要求する相談の項目は以下の通りである。

 

①現在の核爆弾はビジネス用の小さなアタッシュケースに入るほど小型化していると聞く。超小型核弾頭を手に入れたい。

②ただし取り扱い時に放射能に浴びないよう梱包の工夫を徹底する。

③核弾頭は無線で操作出来るものにしスマホを活用したい。

④母の里である福島へ行って最大に大きく成長した鰤(英語でYellowtail)を手に入れる。

⑤鰤の腹の中を空にしてそこへ核弾頭を格納する。びりの腹は縫い込んできれいに仕上げる。

⑥今年年末にある政権与党の総裁選(国会議員の党員が全員集まる)の当選祝い恒例の祝辞として恒例の出世魚鰤を届ける。

⑦仲間の一人が遠隔スイッチを押す。私は羽田から飛行機でタイミングを逸しない様に米国へ飛ぶ。

⑧会長もその日までに東京から引っ越しておいてほしい。ただし絶対的秘密を約束してほしい。

⑨私は20歳あたりから当復讐劇を考えてきた。それが父や母そして犠牲となった多くの国民への供養と考えている。

⑩会長はじめこの計画を知った仲間が秘密を破るとどうなるかはお話しすべくも無い。

主な概要は以上である。

 

国を相手に若い女性が一人で挑む完全犯罪の復讐テロ計画ですね!…とつぶやいて会長はソファーに座り込んだ。会長の頭の中は「こんなことに手を貸すわけにはいかない!狂っている!」という言葉が何度も渦巻いた。エリカはそれを即座に見抜いていた。さて、会長はどう動くのか?動かなければおそらく殺されるであろう。しかし例えエリカの言うとおりに行動したとしても成功するとは限らない。超小型核弾頭であっても東京23区の主要都市の殆どが壊滅する。そんなテロはこれまでどの国でも起こっていない。さあ、エリカはどう動く?計画を知ってしまった会長を殺して次の一手は存在するのか?それとも諦めるのか?政権与党の次なる総裁選は日々近づいてくる。計画変更なら急がねばならない。どうするエリカ!どうするエリカ!?

 

(タイトル&イメージ画像)

(キャラクターイメージ画像&イメージ曲)